生き残るのは大手だけ?焼肉業界が過去最多の倒産に!二極化が止まらない
kazuko
2024年度、焼肉店の倒産が急増し、過去最多となる55件にのぼりました。前年度(27件)の2倍以上となり、過去最多だった2019年度の28件を大きく上回る結果です。これはあくまで「負債1000万円以上で法的整理となった企業」に限定した数字であり、実際には個人経営の廃業や小規模店舗の閉店も含めると、さらに多くの焼肉店が市場から姿を消したと見られています。
コロナ禍を機に焼肉需要が伸び、異業種の参入も増えましたが、近年では原材料費や人件費の高騰、電気代やガス代といった運営コストの上昇が経営を圧迫。特に、輸入牛肉の価格は2020年度と比べて1.8倍、キャベツなどの野菜類も1.2倍と高騰しました。
こうしたコスト増を、十分に価格へ転嫁できたか否かが生き残りの分岐点となりました。大手チェーンは、食べ放題など割安なメニューを充実させ、大量仕入れによる低コスト経営と売上アップで乗り越えた一方、小規模店は値上げを避けた結果、収益が悪化。競争に耐えきれず、多くが淘汰される「消耗戦」が続いています。
2025年度以降も、コスト高と競争激化の影響で、焼肉店の倒産件数は高水準で推移する可能性が高いと見られます。現在、大手チェーンはSNS活用や新商品の投入、ショッピングセンターへの出店などで巻き返しを図っていますが、中小店舗の厳しい状況は今後も続きそうです。
記事のまとめ▼
- 2024年度の焼肉店倒産件数は過去最多の55件(前年比2倍)。
- コロナ禍の焼肉ブームで参入した企業の一部が淘汰された。
- 輸入牛肉や野菜の価格が高騰し、コスト増が経営を圧迫。
- 大手チェーンは値上げと集客戦略でコスト増を吸収。
- 小規模店は値上げできず苦戦し、倒産に追い込まれるケースが多数。
- 2025年度も倒産件数は高水準の可能性が高い。
参照:Yahoo!ニュース
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