中国系オーナーへの変更で一変 賃貸マンション「民泊転用」の現実
全国の特区民泊の約9割が集中する大阪市で、賃貸マンションを巡る深刻なトラブルが明らかになった。所有者が中国系法人に変わったことをきっかけに、居住中のマンションが民泊へ転用され、住民が退去を迫られる事態となった。
舞台は大阪市中央区にある築20年のマンション。昨年5月、住民の男性の元に届いたのは、管理会社からの契約解除通知だった。内容は「11月末で賃貸借契約を解約する」という一方的なもの。早期退去で30万円の転居支援金を提示しながら、期限を過ぎれば支援金はゼロになると記されていた。
この通知以前から兆候はあった。オーナーが中国人男性が代表を務める法人に変更され、空室だった部屋が次々と民泊に転用。深夜の騒音やベランダでの喫煙、大声での会話など、住環境は急速に悪化した。
日本の借地借家法では借り手の権利は強く保護されており、「正当な事由」がなければ貸主からの解約は原則認められない。実際、男性も弁護士に相談し、法的には住み続けられる立場であることを確認していた。
しかし現実は厳しかった。オーナー側の提案に応じ、他の住民が次々と退去。空いた部屋が民泊に転用され、生活環境はさらに悪化した。担当者からは「あなた以外、全員出ていく可能性もある」と告げられ、男性は強い心理的圧力を感じたという。
最終的に男性は転居支援金の上積みを条件に、妻とともに退去を決断。「法的には問題なくても、住み続けられる環境ではなかった」と振り返る。
大阪市では、特区民泊に関する苦情が令和7年度だけで431件に上っている。合法であっても、居住と観光の境界が曖昧なまま進む民泊拡大は、静かに生活基盤を侵食している。今回の事例は、法制度と現場の実態との乖離を浮き彫りにしている。
記事のまとめ▼
- 大阪市で賃貸マンションの民泊転用を巡るトラブルが発生
- オーナーが中国系法人に変更後、民泊化が急速に進行
- 居住中の住民に一方的な契約解除通知が届く
- 早期退去には支援金、期限後はゼロという条件提示
- 法的には借り手が保護されるが、実態は心理的圧力が強い
- 住民退去後、民泊部屋が増え住環境が悪化
- 結果的に住民は退去を選択
- 大阪市では特区民泊に関する苦情が多数発生
- 民泊拡大と居住権保護の制度的課題が浮き彫りに
参照:Yahoo!ニュース
Xの反応

普通に暮らしたいだけなのに、オーナーの都合で犠牲になるのはおかしい。

法的に住めても、実際に暮らせない状況に追い込まれるのは辛い。
