副業推進と長時間労働規制のねじれ 隠れ副業が増える本当の理由
kazuko
副業を容認する企業が過去最高の64%に達したにもかかわらず、「隠れ副業」と呼ばれる無申告の副業が増え続けている。調査では、副業申請が必要にもかかわらず届け出ていない人が約半数にのぼり、その理由の1位は「却下される可能性があるから」だった。
本来、副業は働き方の多様化や収入向上を目的として政府も推進してきた。しかし現場では、制度と実態の間に大きなズレが生じている。
最大の要因とされるのが、本業と副業の労働時間を合算して残業代を算出する「通算ルール」だ。法律上、1日8時間・週40時間を超えた場合、割増賃金の支払い義務が発生する。この際、副業先の企業が残業代を負担するケースもあり、企業側にとっては予測不能なコストリスクとなる。
その結果、企業は副業人材の採用に慎重になり、社員側も「申請すると働けなくなる」と考え、申告を避ける構造が生まれている。
厚生労働省は制度見直しを検討しているが、反対意見も根強い。通算ルールを緩和すれば、労働時間の管理が難しくなり、過労や健康被害のリスクが高まるとの懸念があるためだ。
さらに問題の根底には、日本の賃金構造もある。本業の収入だけでは生活が安定しない層が増え、副業が「自己実現」ではなく「生活防衛」になっている現実だ。
副業を巡る議論は、「自由に働く権利」と「労働者保護」という二つの価値の衝突でもある。制度の見直しは単なる規制緩和ではなく、企業・労働者・社会全体の働き方をどう設計するかという問題に直結している。
記事のまとめ▼
- 副業容認企業は64%で過去最高
- しかし副業を申請しない「隠れ副業」が増加
- 約半数が無申告、副業却下への不安が主因
- 本業+副業の労働時間を合算する「通算ルール」が壁
- 副業先が残業代負担する可能性があり企業側が慎重化
- 厚労省が制度見直しを検討中
- 過労死リスク増加への懸念も存在
- 副業は自己実現より生活防衛の側面が強まっている
参照:Yahoo!ニュース
スポンサーリンク
Xの反応

申請したら不利になるなら、そりゃ黙ってやる人も増える

副業推進と労働時間規制が矛盾しているのが現実
副業推進と長時間労働規制のねじれ 隠れ副業が増える本当の理由
埼京線・山手線など全線で運転再開 渋谷-新宿間の人身事故で一時運転見合わせ
外国人労働者257万人、13年連続で過去最多更新!日本の労働現場で何が起きているのか
探偵!ナイトスクープ「感動した」で終わらせていいのか──12歳ヤングケアラーの現実
26年の科学と人情に幕──『科捜研の女』が遺したもの
値上げも地獄、据え置きも地獄─飲食店を追い詰める「価格転嫁率32.3%」の現実
ABOUT ME
