正社員の孤独感、20代が最多 「飲み会より会話の場を」求める声多数

近年、企業に勤める正社員の間で「孤独」を感じる人が増えているなか、最も孤独感を抱えているのは20代であることが調査で明らかになりました。この結果は、野村総合研究所が全国の正社員を対象に実施した調査によるもので、20代の約45%が孤独を感じており、そのうち約3割が「孤独は深刻」と回答しています。
この調査は、令和3年から継続されている年次調査の一環で、今回初めて「企業勤務の正社員」に焦点を当てたデータが公表されました。全体としても、孤独を感じる人は46%にのぼり、前回よりもやや増加しています。特に40〜50代では、過半数が孤独を感じているとの結果も出ており、全年代での問題として顕在化しています。
注目すべきは、企業側の孤独対策と当事者側のニーズに大きなズレがあるという点です。企業のコミュニケーション施策としては、「飲み会・食事会」や「座談会」などが実施されているものの、これが若い世代にとっては必ずしも効果的ではないようです。調査では、20代の半数以上が「気軽に会話ができるカフェスペースのような場所」を望んでおり、形式ばった懇親会よりも日常的な交流の場を求めている傾向が見られます。
また、「飲み会などに参加するかどうか」は経済的な事情も大きく関係しています。回答者の95%が「会社から補助金が必要」と感じており、70%が「支給されるなら参加したい」と答えています。つまり、コストを自己負担しながらわざわざ会社の飲み会に参加するという動機付けが薄れているのです。
野村総合研究所は、企業は特に若手社員へのケアを強化すべきと指摘。形式的な飲み会ではなく、日常的に「他愛ない会話」が生まれるような職場づくりや、心理的安全性を高める関係性構築の場が必要だとしています。
記事のまとめ▼
- 正社員の孤独感は20代が最多(約45%)で、そのうち3割は「深刻な孤独」と回答。
- 一方、企業のコミュニケーション施策の多くは飲み会や食事会に偏っている。
- 若手社員の多くは、気軽な会話の場(カフェスペースなど)を重視しており、企業施策との乖離が顕著。
- 約70%が「補助金があれば参加する」と回答するなど、経済的な負担感も参加意欲に影響。
- 調査を行った野村総研は、企業が20代を中心に「対話の場」や「人間関係構築の機会」を提供するべきと提言。
参照:Yahoo!ニュース
Xの反応

健太は20代の頃、孤独だったの?

孤独だったよ!
でも、あの時間があったからこそ、自分と向き合えたし、自己投資に本気で打ち込めた。
人に流されず、自分の軸を持てたのは、あの静かな時間があったから。
孤独って、つらいだけじゃなくて、未来をつくるチャンスにもなるんだと思う。まあ、惰性で群れるより孤独の時間を楽しむのも悪くないよ!





