「神社はテーマパークじゃない」―止まらぬインバウンドの“迷惑行為”に現場は悲鳴

2025年、日本を訪れるインバウンド観光客の数は過去最多となり、神社仏閣をはじめとした日本の伝統文化を求めて多くの外国人が足を運んでいます。しかし一方で、神社での不適切なふるまい、いわゆる「不敬行為」が目立ち、現場で対応に苦慮するケースが増加しています。
たとえば大阪の難波八阪神社では、外国人親子が「おみくじ筒」を勝手に持ち出し、遊具のように扱う場面が見られました。母親は注意を受けても理解せず、神聖な場をテーマパークと勘違いしたような態度を取り続けたといいます。
また、東京の日枝神社では、外国人観光客が鳥居の下でダンス動画を撮影したり、神社境内で爆音の音楽を流して踊るなど、信仰の場としての神社の空気を損ねる行為が問題視されています。さらには、京都や長崎など他地域でも、鳥居での懸垂、神具へのいたずら、無断での社務所侵入などが相次いで報告されています。
これらの行為は必ずしも悪意から起きているわけではなく、多くは文化的背景やマナーの理解不足によるものだと指摘されています。神社関係者は、注意喚起の看板や英語対応の警備員を増やすなどの努力を続けており、地道な説明により改善が見られた神社もあります。
とはいえ、政府は今後もインバウンドを増やす方針であり、「観光と信仰の両立」をどう図るかは大きな課題です。信仰の場としての静けさを守るため、訪問者が日本の文化やマナーに対する理解を深める取り組みが、ますます重要になっています。
記事のまとめ▼
- 2025年、日本を訪れた外国人観光客は前年比1.5倍の3686万人に達し過去最多。
- 神社での「不敬行為」が増加。おみくじをおもちゃにする、鳥居でダンスするなどの例が報告されている。
- 明治神宮や八坂神社、日枝神社でも問題行動が相次ぐ。
- マナー違反の背景には文化・言語の壁、SNS映え目的の行動、承認欲求などがある。
- 神社側は英語での注意喚起や警備員の配置で対応中。
- 熊本・八代宮では注意看板の設置でマナー改善の成果も。
- 今後は6000万人の訪日客を見据え、観光と信仰の共存が大きな課題に。
- 専門家は「怒るだけでなく、多言語で丁寧に伝える工夫が必要」と指摘。
参照:Yahoo!ニュース
Xの反応

マナーの良い外国人も多いけど、一定マナーが悪い人も増えているんだね…

マナーを守って参拝してくれる外国人観光客もたくさんいるのに、一部のマナーの悪い人の行動で、全体の印象が悪くなってしまうのは本当に残念だ…。日本の文化や神聖な場所への敬意はしっかり伝えていく必要がある。そして何より、日本政府には「観光立国」を進めるだけでなく、現場で対応している神社や地域の声をもっと汲み取ってほしい。





