高速道路での逆走事故、全国で年200件超 「故意」や認知症背景の事例も多数

2025年5月18日、三重県亀山市の新名神高速道路で発生した逆走事故は、改めて高速道路における逆走の危険性と対策の限界を浮き彫りにしました。
事故を起こしたのは、滋賀県在住の34歳の外国籍男性で、調べによると鈴鹿トンネルを抜けた後に本線上でUターンし、10キロ以上逆走。その途中、乗用車2台に接触し、さらに追突を避けて停車した中型貨物車に大型車が突っ込むなど、6台が巻き込まれる多重事故となり、女性4人が軽傷を負いました。
加害車両はその場を離れており、事故後も逃走していたことから、道路交通法違反(事故不申告)の疑いで逮捕されました。容疑者は「道に迷った」と供述しており、悪意の有無が焦点となっています。
ただし、今回のような本線上でのUターン=明確な故意と見られる行為は非常に危険で、NEXCO(高速道路会社)側も「防ぐ手立てがあるか分からない」として対応に苦慮しています。
国土交通省のデータによると、全国で年間約200件、2日に1回のペースで逆走が発生しており、事故件数も531件、そのうち死亡事故は54件とされています。背景には高齢化もあり、65歳以上が68%、75歳以上が46%と高齢ドライバーの関与が非常に高いことも分かっています。
逆走の原因は「進入間違い」や「認知症による認識不足」などの過失が多く、全体の約7割を占めていますが、今回のような故意による逆走も2割存在しています。中には「出口を逃したため戻ろうとした」「最短ルートを選ぼうとした」といった悪質なケースもあり、対策が難しい領域でもあります。
NEXCO各社では、道路上の矢印表示やラバーポール、逆走感知システムなどを導入して注意喚起を強化しているものの、通常の走行中に突発的にUターンされると物理的に止める術はほとんどないのが実情です。
このような状況を受け、国土交通省も「警察と連携しながら、さらなる対策と注意喚起を進める」としていますが、ドライバーの意識やモラル、判断力に依存している部分が大きいのが現実です。
事故を減らすためには、インフラ面の対策だけでなく、運転免許制度の見直しや高齢ドライバーへのチェック体制の強化、外国人を含めた交通ルールの徹底教育など、多面的なアプローチが必要です。
記事のまとめ▼
- 5月18日、新名神高速で外国籍の男性が本線上でUターンして逆走、6台巻き込む多重事故に発展。
- 逆走車は10km以上走行し、事故後もそのまま逃走。容疑者は翌日逮捕され「道に迷った」と供述。
- 逆走は全国で年200件以上発生しており、うち死亡事故は54件と深刻な状況。
- NEXCOは路面表示や警告表示など各種対策を実施しているが、故意のUターンなどは防止が難しい。
- 高齢ドライバーや認知症が背景の逆走も多く、社会全体での啓発と仕組みづくりが急務。
参照:Yahoo!ニュース
Xの反応

また外国人か…

今回のような事故を見ると、国籍を問わず、日本で運転するすべての人が正しくルールを理解しているか、改めて確認する仕組みが必要だと感じるね。
特に高速道路の逆走は重大事故につながるリスクが高いだけに、在留者への交通ルールの周知や、運転免許取得時の教育の徹底は強化してほしいですね。





